ロードバイク走行中に立ちごけしてしまったり転倒させてしまったりと使用していると傷は避けられない。
ロードバイクは走らせてなんぼの乗り物だ。
とはいえ傷が付くと凹む。分かる。めちゃくちゃ凹む。
今回はそんな矛盾と闘うローディのために、STIレバーやディレイラーなどのコンポーネントに入ってしまった傷を必要最小限の労力で限りなく目立たなくする方法をご紹介していきたいと思う。
傷を目立たなくする工程と効果
以上の2STEPだ。簡単すぎて書いていてもビビる(笑)
傷が深い場合は綿棒などにブルーイング液を染み込ませ、傷口を叩くように塗布すると効果的だった。
以上のステップを踏むだけでこうなる。(コンポはr9100デュラエース)
傷が消えてはいないものの、かなり目立たなくなったのが分かると思う。
傷がどれだけ深くても表面を染めてくれる手法のため有効なのがありがたい。
以下で方法を詳しく解説していく。
ブルーイング液とは
ここで傷補修に用いたブルーイング液について簡単に解説する。
- ブルーイングとはピストルの表面に施す「黒染め」加工からできた言葉で、主に鉄業界の用語らしい。
- ブルーイング仕上げをしたピストルは青に近い黒に染まるため、「ガンブルー」とも呼ばれる。
- ブルーイングは、鋼や鉄の表面に酸化鉄を形成することで、その表面を腐食や錆から保護してくれる。
- ブルーイングのプロセスは、熱や特定の化学薬品を用いて金属の表面を反応させることで行われる。
- ブルーイング液には様々な種類があり、使用する化学物質やプロセスによって異なる色や質感が得られることになる。
要するに化学反応によって金属表面を染める染色液だ。
厄介なのは、同じブルーイング液と表記があっても、メーカーや入っている成分によって
自分が染色したい物への効果がかなり変わってきてしまうということである。
次は私の経験談からおすすめのブルーイング液をおススメしたい。
おすすめのブルーイング液
シマノコンポの金属成分
シマノの公式サイトによるとコンポーネントにはアルミニウム、カーボン、チタン、樹脂を加工して製造しているという。
シマノコーポレートサイト
https://www.shimano.com/jp/manufacturing/technology/
これはデュラエース、アルテグラ、105などグレードが違っても不変であり、最新の12速の物でも変わらないようだ。
私の経験則からしてもアルミ用のブルーイング液を使用しなければ効果がなかった。
よって、シマノ製コンポーネントの傷補修ならアルミ用のブルーイング液1択になる。
使用したブルーイング液
最も効果が高かったのが以下のブルーイング液だ。
ALUMINUM™
BLACK METAL FINISH
こちらの商品になる。
速効性のあるこの液体は濃度を変えることなくそのまま塗布でき、アルミ合金に応じて濃い灰色(グレー)から黒色(ブラック)の着色になる。
色合いもかなりもとの金属に近い形で染まってくれる。
ただし、こちらの商品は現在は、輸入が規制されているようで品薄のため、ヤフ〇クなどでなかなかのぼったくり価格で販売されている。
そこで最も優秀な代替品がこちらになる。
Birchwood Casey 速乾性 アルミニウム ブラックメタル仕上げ タッチアップペン 傷や傷んだ部分の修復用 価格:1890円 |
Birchwood Casey 速乾性 アルミニウム ブラックメタル仕上げ タッチアップペン
こちらは上記の商品をタッチアップペンの形にしたもので、成分は変わらないようだ。
私が今回使用したブルーイング液もこちらのタッチアップペンである。
今、私がおススメする最も優秀なブルーイング液はこちらの商品になる。
ちなみに他のメーカーのブルーイング液も数種類試したのだが、効果は色が薄かったり、そもそも色がほとんど変化しなかったりイマイチだった。
ブルーイング液の他利用
実はこのブルーイング液のもう一つの使い方が、アルミリムの黒染めだ。
カンパニョーロやマビックなどのビッグメーカーは酸化処理を施したリムのホイールを販売していた。
SHAMAL MILLE(シャマル・ミレ)やR-SYS SLRがこれにあたる。
リムブレーキゆえどうしてもリムにブレーキの際に線傷が入ることがあるのだが
簡単な傷ならブルーイング液で簡単に消すことが出来た。
ディスク用のアルミホイールも主成分がアルミである以上、傷を黒染めすることが出来る。
試してみてほしい。(ただし自己責任で)
まとめ
今回のまとめは以上だ。
ロードバイクは走ってなんぼだ。傷を恐れずに楽しくガンガン走っていこう(^^)/
それでは、また。
Birchwood Casey 速乾性 アルミニウム ブラックメタル仕上げ タッチアップペン 傷や傷んだ部分の修復用 価格:1890円 |
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