皆さんはお気に入りのタイヤはあるだろうか?
僕はGP5000が好きだ。
一度、アジリストに浮気をしたのだが、結局GP5000信者として出戻りしてしまった。
他のタイヤに浮気したことでGP5000の良さを再認識した。
GP5000に懺悔する意味も込めて、2つにタイヤの比較インプレをしてみたいと思う。
結論を言うと…
君、悪くないけどパンクしすぎなんよ(# ゚Д゚)
・・・さーせん。
Continental GRAND PRIX 5000との出会い
GRAND PRIX 5000は最近日本がGPDを抜かれた技術大国ドイツのメーカーContinentalが誇るハイエンドタイヤだ。
2018年に販売されたタイヤだが、今でも多くの愛用者がいる。
僕がロードバイクを始めてすぐにフルモデルチェンジしたと記憶している。
https://www.mizutanibike.co.jp/products/detail/1698/
売りはなんかこんな感じらしい。
メーカーの売り文句は読んでも正直『ふーん』としか思わない人である。(笑)
いや、機材は使わな分からんって。
それはさておき本題だ。
初めてこのタイヤに交換した時のことはよく覚えている。
当時はエントリーモデルのロードバイクに乗っており
タイヤも完成車に付いている安いやつだった。
自転車の楽しさの虜になってしまった僕は
カスタムするなら足回りからという業界の教えを忠実に守り
ホイールをカンパニョーロ・ゾンダに変更した。
その時にせっかくだからとタイヤも変更してみたくなり
GRAND PRIX 5000に交換したという訳だ。
使ってみてどうだったかというと
鉄下駄ホイール(2000gオーバー)→ゾンダ
よく分からんタイヤ(350gくらい)→GRAND PRIX 5000
これで足周りが800gくらい軽量になったわけだったので
やったぜ!これでオレもツールの選手みたいに速く走れるぜ!
と当時の僕はワクワクしていたわけだが(初心者)
正直、ふむ。こんなもんか。という感じだった。
ちょっと期待値が大きすぎたかもしれない。
初速は確かに軽くなった。でも登りが特段速くなるわけではなかった。
当時はトレーニングしていなかったから、当たり前と言えば当たり前である。
速さという形では、期待以上の変化を感じることは残念ながら出来なかった。
ただ、当時のTHE初心者エンジン搭載の僕でもはっきりと感じたことは
バイクが『コォーッ』と路面を滑らかに滑っていく感覚である。
え!?この道路、なんかオレのために工事してくれた?と
あまりに普段と違う感覚だったので、3回くらい地面を確認した。
そこはいつも走っている道路だ。特段いつもと違う様子はない。
今思えば、これが転がり抵抗が少ないということだったんだろう。
この感覚は当時の僕には衝撃的だった。
滑るように進んでくれるので、ロングライドでの巡行がいつもより楽になったのを覚えている。
車で例えるなら、エントリーモデルのタイヤが軽トラで路面からの衝撃をゴツゴツ受けながらあっぷあっぷ走っていたのが、
GP5000は高級なミニバンで路面をいなしながらスーッと進んでいく感じだ。
この上品に滑るように進んでいく感覚はGP5000の最大の特徴だと今でも思っている。
なぜAGILESTを選んだのか
GP5000の乗り味に感激した僕は
タイヤは絶対にハイエンドを使おうと決めた。
そしてずっとGP5000を使い続けてきた。
やつが現れるまでは。
2022年に発売されたAGILEST (アジリスト)である。
https://panaracer.com/sp-content/agilest/
AGILEST (アジリスト)は、自転車用タイヤメーカーPanaracer(パナレーサー)のロード用フラッグシップモデルだ。
ノーマルのAGILEST、軽量さが売りのAGILEST-LIGHT、耐パンク性能を向上させたAGILEST DURO
2024年現在は転がり抵抗をさらに向上させたAGILEST FASTが販売されている。
今回比較インプレさせて頂くのは、ノーマルのAGILEST(クリンチャー)であることを付け加えておく。
僕がこいつに履き替えようと思った理由の1つ目は重量が軽いという点だ。
AGILEST(クリンチャー) 25C…200g
GP 5000(クリンチャー) 25C…220g
たかが20gだが、足回りの軽量化は激坂などの踏破時に有利だ。
実測の重量も公称値よりも軽く印象がいい。
https://ameblo.jp/kyoto-suita-charitsu/entry-12808061746.html
理由の2つ目は価格が安い点だ。
実は僕が長らくGP 5000を履き続けてきた理由は、性能の良さもあったのだが
海外通販を使えば、かなり安価に手に入れることが出来るという点も大きかった。
少し前は2本セットで10000円を切った価格で購入ができたのだ。
(今はサイト自体が閉鎖してしまった・・・( ;∀;))
消耗品なので価格は抑えつつ、レースでも練習でもガンガン使えるタイヤお願いしやす。
これが僕がタイヤに求めるわがままなのだ。(ごめんなさい)
ちょうどそのころに販売されたモデルがAGILESTだったという訳だ。
なかなか評判も良くコスパも高いことから導入に至った。
自転車 タイヤ パナレーサー アジリスト 2本セット 700C 700×23C 700×25C 700×28C 700×30C panaracer AGILEST ロードバイク クリンチャー 価格:10980円 |
AGILEST vs GP5000 インプレ
そんなこんなでGP5000からAGILESTに乗り換えた僕だったが
正直なインプレをお伝えしていく。
走行性能と実際のタイム
僕がよく走る峠があるのだが
そこでのタイム比較と走っている感覚をお伝えさせて頂く。
これは2023年6月にGP 5000を履いて出したとある峠の僕の記録だ。
パワーは大体300wで18:12秒だ。
実はこの後、AGILESTを履いて同じパワーで数回セグメントアタックをしているのだが
この自己ベストを更新できていない。
18:30秒ほどかかってしまっている。
もちろん風やその他環境の違いもあるので、一概にタイヤのみの比較とは100%いえないが
GP5000の方が転がり抵抗がよく勾配の変化が多い場面でも減速しづらい印象を受けた。。
平坦のフィーリングもGP5000の方が高速巡行がしやすい印象を受ける。
これがgp5000の路面をいなしながらスーッと進んでいく感触につながっているのだと思う。
GP5000は一度スピードに乗ってしまえば減速しにくいイメージですね!
乗り心地の印象
漕ぎ出しの初速はほぼ一緒かAGILESTの方がほんの少しだけいい印象を受ける。
振動の拾いやすさはほぼ同じだ。
どちらもしなやかに振動吸収してくれるというタイプのタイヤではなく路面の凹凸の情報は身体で感じやすい。
乗り心地は両方ともかっちりとしたレーシーな印象だ。
もっともここは空気圧で調整すればいい。
AGILESTは路面が濡れている時に普段より低圧で運用した時に印象が良かった。
AGILESTにイマイチ満足できない方は
自分の普段の空気圧より少しだけ低めで運用してみると、印象がまた変わるかもしれない。
振動吸収性はほぼ変わらん感じやな。
耐久性
一番の違いは耐久性である。
GP5000はとにかくパンクしない。
ロードバイクを始めてからアジリストに浮気するまで何年もの間GP5000を使い続けてきたが
パンクしたのは1回のみである。
大きめな路面の溝や、小石にタイヤが接触してもGP5000はびくともしない。
こういうところに突っ込むと結構な衝撃でガツンときて
リム打ちパンクしたかも!?と一瞬焦るが問題なかったシーンがたくさんあった。
出先でもはや予備のチューブいらなくね?と感じていたほどである。
圧倒的な信頼感がGP5000にはある。
対してAGILESTはパンクしまくる。
チューブや空気圧はGP5000時と同じ運用だが、前輪も後輪も路面が荒れるところだとすぐにパンクする。縁石などでサイドカットもしやすい。
というか、サーキットみたいな綺麗な路面でも普通にパンクする。
僕はGP5000から履き替えた半年間で5回パンクした(+_+)
また、スパークル大分やビクトワール広島といったAGILESTの供給を受けているプロチームの方とレースさせて頂く機会もちょくちょくあるが
AGILESTのチューブレスタイヤがパンクしてシーラントを撒き散らかしているのも目撃したことがある。
GP5000の耐パンク性能が優れているだけなのかもしれないが、正直AGILESTの耐久性は貧弱といわざるを得ない。
・・・さーせん。
まとめ
それぞれのタイヤの印象をまとめるとこんな感じだ。
走行性能は両方とも高いものを持っていると思う。
ただ耐久力の差がありすぎる。
普段の練習からレース本番までパンクの心配をほぼしなくていいGP5000
抜群の耐久性をAGILESTと比較することで改めて認識することが出来た。
ただ、今回僕は両者をクリンチャーでしか試していないし
28cなどで比較をするとまた違う感触なのかもしれない。
あくまで個人の感想として捉えて欲しい。
耐久力の項目が両者ではっきり分かれた点やったな。
新しいコルサやピレリなど気になっているタイヤはいくつかあるが
GP5000はこれからも僕のレギュラーであり続けるだろう。
やはり機材は信頼性が1番だと思うのだ。
良いものを長く使う。僕の美学の1つだ。
恰好をつけさせてもらったところで終わりにしよう。
それでは、また。
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